VirtualDesktop、マジで便利ですよね。
でも、ネットワーク環境が不安定だとガクガクで遊べないことにVDを買ってから気づいた人もいるのでは無いでしょうか?
……私です。
というのも、うちのPCは離れた部屋にあって、そこからWi-Fiルーターまでかなり距離があるんです。
家の構造もあって、物理的にLANケーブルを引っ張るのが厳しい状態。

仕方ないので一旦、「Gnirehtet」というツールを使って
Quest2とPCをUSBで接続してリバーステザリングで運用してました。
……でもやっぱり、無線で遊びたい!
コード無しで自由に動きたい!Quest2を買った意味!
そこで色々調べて見つけたのがこの方法:
PCのLANポートに無線LANルーターを直結し、Quest 2をそのルーターに接続する。
通信経路が「PC ↔ ルーター ↔ Quest 2」だけになるので、驚くほど安定します。
つまり、VDでのストリーミングが超快適に!
まさに「これが本来のVirtual Desktop体験か……!」と感動しました。
VD専用ルーター構成の手順
というわけで、私が実際に試した手順を紹介します。
▼必要なもの
- Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)以降対応の無線LANルーター
- PCのLANポート(オンボードでOK)
- CAT6以上のLANケーブル(標準的なものでOK)
⚠️ Wi-Fiルーターは必ずWi-Fi 6(11ax)以上のものを使用してください。
Wi-Fi 5(11ac)以下では速度や遅延の面で安定せず、VR用途で使うのは厳しいです。
特にVirtualDesktopでは高速かつ安定した通信が求められるため、Wi-Fi 6対応ルーターは必須と考えてください。
▼手順
- ルーターを「ルーターモード」に設定
※「アクセスポイントモード」や「ブリッジモード」にしないよう注意! - PCとルーターをLANケーブルで接続
接続は必ずルーターのLANポートに!
WANポートには繋がないでください。 - Quest 2をルーターのWi-Fiに接続
- ルーターのローカルIPアドレスに注意
他のネットワーク(たとえば家庭内のメインルーター)とIP帯が重なると接続が不安定になる可能性があります。
例:家庭用ルーターが「192.168.0.1」、新しいルーターも「192.168.0.1」だと衝突します。
> 私の環境では変更せずに使えましたが、うまくいかない場合は以下を試してみてください:
> – 新しいルーターのIPを「192.168.10.1」などに変更
> – そのIPがルーターの管理画面のアドレスになります(ブラウザからアクセス)
【私だけ?】Wi-Fiが優先されない問題と対策
この構成、PCからは有線接続が新たに追加されるわけですが、
Windowsは基本的に「有線>無線」で優先順位を決めてしまいます。
つまりこのままだと:
- Quest 2 ↔ ルーター ↔ PC → ○(ローカル通信はOK)
- PC ↔ メインWi-Fiルーター → ✕(ネットが遮断される)
という状態に。(おまかんかもしれませんが)
これでネットに繋がらなくなって焦りました……が、Windowsの設定で解決できました。
▼WindowsでWi-Fiを優先する方法
方法①:ネットワークのメトリック値を調整する
- Win + R →
ncpa.cpl
と入力して Enter
→「ネットワーク接続」画面が開きます。 - Wi-Fiアダプターを右クリック →「プロパティ」
- 「インターネット プロトコル バージョン 4 (TCP/IPv4)」を選んで →「プロパティ」
- 「詳細設定」ボタンをクリック
- 「自動メトリック」のチェックを外し、「インターフェースメトリック」を 1 に設定
続いて、有線(VD用)のアダプターも同様に開いて、
今度は「インターフェースメトリック」を 50 や 100 に設定しましょう。
→ これでWi-Fiの方が優先されるようになります!
あとはVDを起動するだけ!
この構成が完成すれば、Quest 2はローカル専用の高速ネットワークに直結、
PCは普段通りインターネットに繋がった状態で使えます。
結果、VDのストリーミングが超快適!
これまでのケーブルとカクカク地獄はなんだったのか…というレベルで安定しました。
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