minisforumのHN2673買ってみた

ガジェット

ミニPCはそれこそ2−16万ぐらいの間で結構な種類があるのですが、

モバイル向けのハイエンドCPU積んだのは大体7万円以降がほとんど。

そんな中、ハイエンドCPUでオンボじゃないGPU積んでるモデルが7万3千円で売ってる!!お得!!!

気がついたら翌日自宅に届いていたのでレビューしたいと思います。

買ったやつ

MINISFORUM HN2673 https://amzn.asia/d/cCzTNND

中華ミニPCだと割と有名なminisforumさんのNeptuneシリーズ。機種名で検索すると割とレビュー記事はあるのですが、大体はリリース初期のものばかり。IntelGPUといえば夏にDX11向けのアップデートだったり秋頃に一部タイトルで性能200%超の性能アップを謳うドヤ顔アップデートをしておりまして、当時とは評価が変わってもおかしくないと感じたので、色々試してみようと思います。

最初にするべき事

中華PCあるあるなのですが性能の良さをアピールしたいのか電力調整が下手なのか知らないけれど大体爆熱です。

この機種も例に漏れずベンチマークで90℃越えはもちろんゲームベンチマークだと消費電力200wオーバーキメてきます。 参考URL:こういう最適化もありか~と思わせるMINISFORUMのArc A730搭載ミニPC

付属のACアダプタは239Wなのでほぼフルパワーに近い消費電力を長時間続けたら早めに壊れそうな気配しかしないので、まずは電力調整をします。

PL1はIntel公式の最小保証電力35Wに、PL2は55Wぐらいに設定しました。いくら4連ファンだとはいえ、デフォルトのPL2が95Wはあのシートシンクでは無理があるべ。。。とりあえずこれをするだけで消費電力200Wの地獄から解放され、さらにベンチマーク中の温度も70℃前後に収まります。気持ち性能は落ちるかと思いますが、長い間使いたいので。。

あとは中華PCはOSクリーンインストールする人も多いですが、そこは各自の好みで。最初からセットアップ済みPCなら怖いからクリーンするけど、minisforumのはアカウント作成からなので。。

ベンチマーク

とりあえず有名なCINEBENCH R23から実行します。Intelのドライバ最新にしたら動かなくなったので画像ないのですが、マルチでスコアは9056ptでした。メインPCの65W制限かけたRyzen5 5600xが9381ptなので、現行のミドルクラスは維持できそうな感じ。なんならPCwatchのレビュー記事よりスコア出てるという不思議。デフォルト設定はサーマルスロットのタイミング次第でスコアの変化激しそうなので、やっぱり個人的にはサーマルスロット気にしない程度で済む設定が精神衛生上安心しちゃうかな。

次はFF14黄金のベンチマークを走らせてみます。設定は最高画質フルHD、FSRは60フレーム以下で機能する設定で確認します。スコアは10000点オーバ、最小フレームは37でした。Intel系GPUはドライバが未成熟なのか瞬間的なフレーム低下をよくするので最小フレームは結構低めです。とはいえ遊べなくはない挙動をしてたので、高画質ぐらいにすればかなり快適になるのではないかと思います。ちなみにメインPC(Ryzen5 5600xとRTX4060)環境で同一設定した場合は、16271点で最小フレームは67でした。やっぱりノート向けとデスクトップ向けでは性能差があるなと言ったところ。


とはいえ、デスクトップ版のRTX3050やGTX1660Ti相当の性能が出ているので、設定さえすればsteamのゲームはほぼ動かせそう。

intelarc730m
rtx4060

気になった点

これで済んだら、BTOで10万超のゲーミングPC(Ryzen5 4500とRTX3050構成とか)の性能が7万円台で買えるコスパ最強ゲーミングPCで終わるんですが、操作していて気になる点はありました。

まずはIntelドライバの不安定さです。まだまだベータ版の雰囲気が強く、2023秋のアップデートから2024年5月の更新までDirectX9世代のゲームはパフォーマンス低下or起動できない状態にありました。そして今ではCinebenchR23が起動しません。こう言った事態はnVidiaでは発生した記憶がほぼないので(2023夏の不具合?RTX4060では発生しなかったので知らないなぁ。。。)、場合によってはドライバの自動更新をレジストリエディタから変更して止めて、ダウングレード運用も検討する必要があります。さらにゲームによっては画面解像度を変更できないなどもあり、最適化はまだまだな印象。

他には無線LAN環境下の通信の不安定さです。これは個体差の可能性がありますが、今までミニPCを設置していた場所に置くと通信エラーが多発するようになりました。有線運用すればいいだけですが、筐体大きくなってアンテナ弱くなったのはなぜ?ってなりましたね。

そして、これらが要因なのかわかりませんが、各種アプリケーションの起動が明らかにメインPCよりも遅く、ぼちぼち待たされる事が多いです。これはSSDの性能差の可能性もあるので一概にこれとはいえませんが、CPUスコアにあまり差がないのに(なんならメインPCはチップセットがPCIe3.0環境だし)不思議です。ただ、起動してしまえば、体感差はそこまで変わらないです。

総評

7万円台で買えるPCとしては破格の性能と省電力だと思います。さらにminisforumのハイエンドモデルは大抵グリスに液体金属を使用してますが、こちらは普通のグリスなのでメンテナンス性も良いです。

さらにリリース初期のレビュー動画や記事と比べても省電力調整しているにもかかわらず、良いスコアが出ており、ドライバの更新による影響は実感できました。

ただ一方でIntelGPU特有の不安定さだったり初期設定の爆熱仕様だったりがあるので、そこを自己解決できる知識を求められます。

今まで何台かPC自作ある人や、パソコンこねくり回した事がある人にはお勧めできる機種だと思います。

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